【第9回マモリクラブ人事会レポート】人事・採用の「他社はどうしてる?」が気軽に聞ける交流会|1/23(金)新宿開催分

2026年1月23日(金)、東京にて【第9回マモリクラブ人事会】を開催しました。
今回のテーマは、多くの企業が課題を感じている「人事評価制度」。
人事・採用・労務・バックオフィスなど、評価制度の運用に実務として関わる担当者を中心にご参加いただきました。


「評価制度が昇給と連動していない」
「評価者毎の評価基準に偏りがある」
「スキルマップが作成できていない」


──など、制度はあるものの運用面に課題を感じている声が多くあり、そんなリアルな悩みを持つ参加者が集まり、意見交換が行われました。
本レポートでは、当日の内容をダイジェストでお届けします。

■マモリクラブ人事会とは

「マモリクラブ人事会」は、人事・採用・労務の実務者同士が、他社の取り組みや最新情報を気軽に共有できる交流の場です。

参加者がネットでは得られないリアルな現場の知見を持ち帰り、会社の守備力強化につなげることを目的として開催されています。

【第1部】自己紹介

当日は、システム開発、人材・採用支援、営業支援、不動産、流通・物流、製造・インフラ、医療・介護、メディア・イベント事業など、多岐にわたる業種・事業領域の企業が参加しました。

立場や会社規模は異なるものの、「評価制度に対するモヤモヤを抱えている」という点では共通しており、自己紹介の段階から共感の空気が生まれていました。

【第2部】事例共有

第2部では、輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社様より、自社の人事評価制度についての事例共有を行っていただきました。

同社は社員数約110名の組織で、社員の約半数が社外からの出向者という特徴があります。
正社員の本格的な採用開始からは約15年が経過しており、現在は評価者の多くを出向者が担っているという、他社にはあまり見られない体制の中で人事評価制度を運用されています。

■現在の評価制度の概要

以下の目的で評価を実施しています。

  • 社員の職務遂行能力、勤務態度、業務成績の評価
  • 昇格・基本給改定・賞与・人事異動などの基礎資料として活用
  • 社員一人ひとりの能力開発や勤務意欲の向上

評価は能力評価と業績評価の2軸で構成されており、能力評価は年度単位、業績評価は上期・下期の半期ごとに実施されています。

■見えてきた課題

一方で、運用を進める中で、以下のような課題も共有されました。

  • 評価制度が約10年前に作成されたもので、適切か否かを評価できていない
  • 評価制度が、昇任格の制度と連動していない
  • 評価者ごとに評価基準の偏りが生じている
  • スキルマップが未整備で、コンサル企業に相談しながら、まずは自力で作成予定

制度そのものよりも、「今の組織に合っているか」「どう運用していくか」が問われている状況が浮き彫りになりました。

【第3部】事例共有|人事評価制度の見直しによる変化

第3部では、弊社株式会社スリーエーコンサルティングより、人事評価制度の具体的な事例共有が行われました。

紹介された事例では、

  • 評価が社長や評価者の裁量に偏り、不満が蓄積していたケース
  • 将来像が見えず、若手社員の早期離職が発生していたケース
  • 評価制度は存在するものの、運用が形骸化し納得感が得られていなかったケース

などが取り上げられました。

これらの事例において、評価基準の言語化やロードマップの整備、評価と育成・給与を結びつける仕組みづくりを進めることで、社員の納得感向上や定着につながった点が共有されました。

参加者からは、
「制度があるかどうかより、どう伝え、どう使うかが重要だと感じた」
「まさに今、自社が直面している課題だった」
といった声が寄せられ、各社が自社の状況に置き換えて考える時間となりました。

【第4部】交流タイム

後半は、テーブルごとに分かれての交流タイムを実施しました。
交流の中では、評価基準をどう言語化しているか
フィードバック面談をどう運用しているか
評価と給与をどう結びつけているか
といった、制度設計よりも「運用」や「伝え方」に関する話題が中心となりました。

同じ立場・同じ悩みを持つ参加者同士ということもあり、
「それ、うちも全く同じです」
「今まさにそこに悩んでいます」
といった声が自然と飛び交い、時間が足りないほど活発な意見交換が行われました。

■参加者の声(一部抜粋)

  • 幅広い業界、職種の方が参加されており、また共通の悩みを持たれていることからとても有意義でした
  • 他社様の人事評価制度や課題について具体的に知ることができ、とても参考になりました
  • 会社の肝である評価制度について議論することができてよかったです
  • 同じ立場の人事担当者同士だからこそ、「あるある」「わかる」と共感し合いながら話せてよかった
  • 時間があっという間でもっと交流の時間が欲しいくらいだった

■まとめ

今回の人事会を通じて改めて共有されたのは、人事評価制度は「制度そのもの」ではなく、「どう運用し、どう伝えるか」が重要だという点です。

評価基準の明確化、キャリアの見える化、フィードバックの工夫など、すぐに正解が出るテーマではないからこそ、他社のリアルな声を聞き、考える場そのものに大きな価値があることが再確認されました。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

■今後の開催について

マモリクラブ人事会は、今後も毎月開催予定です。
ネットでは得られない、現場のリアルな声を共有し合い、
中小企業の「守備力」を高める場として、引き続き企画してまいります。

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