【第10回マモリクラブ人事会レポート】人事・採用の「他社はどうしてる?」が気軽に聞ける交流会|2/10(金)大阪開催分
2026年2月10日(火)、大阪にて【第10回マモリクラブ人事会】を開催しました。
今回のテーマは、多くの企業が悩みを抱える「採用サイト、求人票、求人要項」。
当日は14名が参加。
「採用サイトはあるがエージェント任せになっている」
「他社がどのように採用に向き合っているのか知りたい」
といった課題を持つ参加者同士で、リアルな悩みや実践例を共有する時間となりました。
本レポートでは、当日の内容をダイジェストでお届けします。
■マモリクラブ人事会とは
「マモリクラブ人事会」は、人事・採用・労務の実務者同士が、他社の取り組みや最新情報を気軽に共有できる交流の場です。

参加者がネットでは得られないリアルな現場の知見を持ち帰り、会社の守備力強化につなげることを目的としています。
【第1部】自己紹介
当日は製造、IT、不動産、医療システムから障がい者雇用支援まで、多岐にわたる業種の皆様にお集まりいただきました。自己紹介では、単なる事業紹介にとどまらず、各社が直面している生々しい課題が次々と共有されました。

業種や事業内容は異なるものの、いずれの企業も「採用ミスマッチの防止」や「成長段階における組織課題」に強い課題意識を持っている点は共通しており、自己紹介の段階から「ひとり人事でリソースの割き方に悩んでいる」「バックオフィスの体制をどう整えるべきか」といった、実務レベルの悩みが次々と共有され、開始直後から共感の空気が生まれていました。
【第2部】事例共有
第2部では、株式会社カクダイ様より、自社の採用サイトを中心とした取り組みをご紹介いただきました。
同社が一貫して強調されていたのは、「万人受け」を狙わないという明確な方針です。応募数を最大化するのではなく、自社に合う人材だけに届く設計を目指すという考え方をお話されていました。
多くの企業が「母集団形成」に課題を感じる中、同社はあえて間口を広げすぎない選択をしています。
「たくさん応募してもらう」よりも、「価値観やカルチャーに共感した人に来てもらう」。その結果として、ミスマッチの低減と定着率向上につながっている点が共有されました。

■内製化による“熱量の可視化”
さらに印象的だったのが、採用サイトの内製化です。
HTMLを独学し制作されたサイトには、制作会社任せでは出せない“言葉の温度”や“会社のリアル”が表現されていました。
デザインの完成度よりも、
- どんな人と働きたいのか
- どんな価値観を大切にしているのか
- 入社後にどんな成長が描けるのか
といった本質的なメッセージを丁寧に伝える設計が徹底されています。
結果として、120名の面接から13名を採用。
応募数の最大化ではなく、「合う人だけに届く設計」が成果につながった好例として紹介されました。
参加者からは、
「自社は“数”を追いすぎていたかもしれない」
「採用サイトを“広告”ではなく“選別装置”として捉える視点が新鮮だった」
といった反応もあり、採用の考え方そのものを見直すきっかけとなる内容でした。
【第3部】事例共有|データで紐解く「求職者はここを見ている」
第3部では、弊社株式会社スリーエーコンサルティングより、求職者の閲覧傾向に関する事例共有を行いました。

紹介されたポイントは以下の通りです。
- 採用サイト内で閲覧率80%に達するコンテンツの存在
- ターゲット(ペルソナ)の言語化の重要性
まず強調されたのは、募集要項を作る前に「ほしい人材像」を明確にすることの重要性です。
多くの企業では、求人媒体のフォーマットに沿って項目を埋めることから始めてしまいがちです。
しかし本来は、
「どんな価値観を持つ人に来てほしいのか」
「どんな場面で力を発揮してほしいのか」
といった人物像の設計が先にあるべきだという点が共有されました。
ほしい人材が決まれば、あとはそれに沿って情報を整理し、必要な内容を載せていくだけ。
“書く”作業ではなく、“決める”作業こそが本質であるというメッセージが印象的でした。
会場では、「まず人物像から整理し直してみたい」という声も聞かれ、自社の採用設計を根本から見直すきっかけとなる時間となりました。
【第4部】交流タイム|採用の“リアル”を語る場に
後半は、テーブルごとに分かれての交流タイムを実施しました。
当初のテーマは「採用サイト・求人票」でしたが、実際の対話の中では、より根本的な組織課題へと話題が広がっていきました。
具体的には、
- 人事制度を作り変えたい
- 離職率が上がってきている
- 社内のエンゲージメントをどう高めるか
- ちょうど採用サイトをリニューアル中で、他社の設計方法を知りたい
といった声が多く聞かれました。

当日の交流では、採用サイトの具体的なデザインや制作手法そのものよりも、「なぜ採用がうまくいかないのか」という根本的な問いに話題が広がっていきました。
「離職が増えている背景には何があるのか」
「制度が曖昧なまま採用を強化しても意味があるのか」
「エンゲージメントが低い状態で採用を増やすことは正しいのか」
といった、採用の“前後”にある組織の課題に対する意見交換が中心となりました。
採用サイトの改善はあくまで一つの手段であり、その背景にある制度設計や組織の方向性まで含めて考える必要がある——そんな空気感が会場全体に広がっていたことが印象的でした。
■参加者の声(一部抜粋)
- 『共感採用』の具体的な進め方を聞け、自社サイトの重要性を痛感した
- BtoB企業として、知名度に頼らない魅力PRの手法が非常に参考になった
- 他社のバックオフィス人数やリソースの割き方を聞け、自社の立ち位置を客観視できた
- 休日数の設定一つで検索性が変わるなど、目からウロコのノウハウが多かった
- 同業他社の知り合いとも会え、貴重な時間でした
- 東京の採用メンバーにも紹介しておきます
■まとめ
今回の人事会を通じて改めて感じられたのは、採用サイトや求人票は単なる告知板ではなく、「組織の在り方そのものを映す鏡」であるということです。
採用は、制度やエンゲージメント、離職率と切り離して語ることはできません。
正解のないテーマだからこそ、他社のリアルな試行錯誤を直接聞き、自社の現在地を見つめ直す機会そのものに大きな価値がある——そのことが、会場全体で共有された時間となりました。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
■今後の開催について
マモリクラブ人事会は、今後も毎月開催予定です。
ネットでは得られない、現場のリアルな声を共有し合い、
中小企業の「守備力」を高める場として、引き続き企画してまいります。
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