【新年度までに読みたい5冊】マモリノジダイ編集部 厳選!「企業の守備力を上げる本」
マモリノジダイ読者の皆様、この年末年始に読書はいかがでしょうか?
本記事では、基礎から実践、強い組織を作るマインドセットまで、バックオフィス関連の注目の新刊/不朽の名著をご紹介します。
2026年は、御社の「守備力」をさらに向上させる年に!
本記事で紹介する書籍でバックオフィスの知識をアップデートし、部内でシェアしながら、新年度の計画づくりに役立ててみてください。
生き残る会社をつくる「守り」の経営

浜口隆則/かんき出版
企業の守備力を上げるなら、まずこの一冊から
「攻めの経営」が称賛されてきたビジネスの世界で、あえて「守り」にスポットライトを当てた2021年の名著。
著者の浜口隆則氏は、会計事務所を母体に持つ経営コンサルタント。企業の現実をデータで直視してきた立場だからこそ語れるメッセージが満載です。
なかでも本書の白眉は、「守りの三大分野」=「備」「散」「流」の概念。
備=あらゆるリスクを想定し、準備を怠らないこと。
散=顧客、事業、取引先を分散させ、さらに社内の役割も「脱属人化」してリスクを分散すること。
流=資産や費用、そして組織の行動に「流動性」を持たせ、変化に対応できる状態にすること。
特に「散」や「流」の視点は、多くの企業が見落としがちなポイントです。
不確実な時代における「守備力を高めるための入門書」であり、これからの企業にとっての生存戦略を考える基礎を学べます。
| おすすめのバックオフィス部署 ▶ 全員必読 業種・規模を問わないバックオフィス担当者、そして経営者に! 特に、人材不足・原価高・制度変更が同時に進む今の中小企業にこそ刺さるはず。組織を長期にわたって守るマインドセットの教本として、社内や部内にもシェアしていだきたい一冊です。 |
中小会社の危機管理がわかる本
田中直才/セルバ出版
実際どうする? がわかる、BCPの教科書
『守りの経営』が企業の守備力の重要性を説いた戦略書だとしたら、この本はその戦略を現場に落とし込むための戦術書です。特に中小企業向け。
著者の田中直才氏は、多くの企業でリスク対策を支援してきた危機管理のプロフェッショナル。本書の最大の特徴は、守りの経営において警戒すべき7つの脅威を、具体的な事例別に解説している点にあります。震災やパンデミックなどの災害時対応も豊富。
抽象的な理論ではなく、どんなケースで・どのように・なぜ動くかというBCPのノウハウと対策例が多岐にわたって網羅された「守り」の教科書です。
| おすすめのバックオフィス部署 ▶ 人事・労務 組織の仕組みを見直したいマネジメント層から、現場で実務にあたる担当者の方まで。幅広いバックオフィスで働く方々の役に立つ一冊です。 |
サイバー攻撃 その瞬間 社長の決定
達城 久裕/関通サイバー攻撃対策室
ランサムウェア被害を受けると、社内に何が起きるのか?
著者は、物流・倉庫業務を手掛ける株式会社関通の達城久裕社長。
本書は、2024年9月に同社を襲ったランサムウェアによるサイバー攻撃の発生から復旧までの一部始終を、経営者自身が振り返ったノンフィクションです。
「まさか、うちが狙われるはずがない」—— そう考えているすべての企業に「守り」を固めるきっかけを与えてくれるはず。
原因特定、対策に次ぐ対策、客先への説明、そして損害の算出。背筋が凍ります……。
毎日終わることのない危機の発生と決断の連続が日誌形式でつづられる実録書ですが、読者にとってのもっとも大きな学びは、この本を出版しようと考えた経営者の決断そのものではないでしょうか。
通常、サイバー攻撃の被害事実は会社のマイナスイメージを招くため、できるだけ隠したいものです。しかし著者は勇気を持って「同じ苦しみを他の企業に味わわせたくない」と、社内の混乱から保険金支払いなどのお金周りのリアルまで、赤裸々に語りました。
そして、現在はサイバー攻撃が再発しても30分で復旧できるシステムを構築し、そのノウハウを活かしたセキュリティコンサルまで開始しています。
「転んでもただでは起きない」強靭な当事者マインドこそが、この本の最大の読みどころかもしれません。
| おすすめのバックオフィス部署 ▶ 情報システム 「セキュリティ」がどれほど企業にとって重要かを教えてくれる本です。実務書ではないため、システム関連の具体的なノウハウは薄め。その一方で、膨大な社内ログが生々しく収録されています。情シス担当者は「当社だったらどうするか」を思わず考えてしまうはず。 |
カスハラ、悪意クレームなどハードクレームから従業員・組織を守る本
津田卓也/あさ出版
カスハラ対策義務化! 元・BOOK OFF クレーム担当が語る壮絶現場と防衛策
2026年10月からはじまる「カスタマーハラスメント防止措置の義務化(改正労働施策総合推進法)」。
理不尽な要求や暴言で従業員を疲弊させる「カスハラ」が社会問題化するなか、その対策をわかりやすく教えてくれる本です。
最大の特長は、対応の「線引き」を明確にしている点。クレームを、真っ当な指摘である「一般クレーム」と、悪質な「ハードクレーム」に区別し、「ここまで言われたらアウト」という境界線を例文付きで示してくれます。
さらに、従業員を守るための「組織としてのルール」作り。相手を黙らせる「切り返しフレーズ」。カスハラ認定するための定義と法的知識なども網羅されているすごい本。BtoCの現場で働く方や、お客様接点を持つすべての担当者は必読です。
著者の津田卓也氏は、ブックオフの現場リーダーとして数多のハードクレームをさばいてきた百戦錬磨のプロフェッショナル。
本書は罵倒・粘着・汗と涙の現場で磨き上げられた実体験を下敷きにしたノウハウの塊なのです……。
| おすすめのバックオフィス部署 ▶ 人事・法務(マーケティング・セールスにも!) カスハラ対策は、お客様と従業員の利益を調整しながら企業価値を上げる、バランス感覚が問われる「守り」の施策。toCの企業では、実際にお客様対応にあたるマーケや営業担当にもぜひシェアして、現場と一緒に考えてみてください。 |
中小・ベンチャー企業〝ぼっち人事〟でも0から学べる人事の本
西尾太/星雲社
新人教育にも最適 グラフィック多めの人事の入門書
中小企業のスモールな組織で孤独な戦いを強いられる「ぼっち人事」のためのノウハウ本。2025年発行の新刊で、「人事の教科書」の最新版と呼べる一冊です。著者は、人事コンサルタントとして多くの企業の組織づくりを支援してきた西尾太氏。
この本が優れているのは、単なる法令解説や理想論ではない点です。「10人の壁」「30人の壁」「100人の壁」といった会社の規模別のフェーズに合わせて、いま何を最優先すべきかをイラストやグラフを多く使って可視化。NG事例も豊富で、先人たちが陥った失敗を回避できるのも嬉しいポイントです。
| おすすめのバックオフィス部署 ▶ 人事 社内に相談できる先輩も上司もいない中、たった一人で採用から労務、教育まで背負わされている人事担当者はもちろんのこと、新配属の方、チームに属していて自分の仕事の全体像を把握したい方にもオススメ。 |
2026年、御社の守備力を上げる一冊を
マモリノジダイ編集部おすすめのバックオフィス系書籍 5冊をご紹介しました。
2026年は、本記事のような編集部企画のコンテンツも定期的に発信していく予定です。
もし読者の方々にとっての「企業の守備力を高める本」があれば、編集部までお教えください。記事で取り上げさせていただきたいと思います!

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