【第14回マモリクラブ人事会レポート】人事・採用の「他社はどうしてる?」が気軽に聞ける交流会|4/15(水)大阪開催分

2026年4月15日(水)、大阪にて【第14回マモリクラブ人事会】を開催しました。
今回のテーマは、「人材育成、従業員教育」。

9名の方に参加いただきました。
「他社の人事担当者が実際にどのような業務を行い、どんなことで悩んでいるのかリアルな現場の声を学びたい」
といった課題を持つ参加者同士で、リアルな悩みや実践例を共有する時間となりました。

本レポートでは、当日の内容をダイジェストでお届けします。

■マモリクラブ人事会とは

「マモリクラブ人事会」は、人事・採用・労務の実務者同士が、他社の取り組みや最新情報を気軽に共有できる交流の場です。

参加者がネットでは得られないリアルな現場の知見を持ち帰り、会社の守備力強化につなげることを目的としています。

【第1部】自己紹介

今回もIT・SaaSベンチャーをはじめ、教育・コンサルティング、防犯システムの開発・販売、さらには製造業や大規模修繕・リフォーム業まで、多種多様で幅広い業種の皆様にご参加いただきました。

印象的だったのは、規模や業種は違えど「管理部門・コーポレート部門のあり方」に課題を感じている企業様が多かった点です。

  • 「80〜90名の壁を突破するための人事体制づくり」
  • 「営業メインで人事リソースが少ない中での業務効率化」
  • 「AIが台頭する時代において『人がやるべき業務の価値』をどう見出すか」

といった、一段と踏み込んだ組織運営の悩みが次々と共有されました。

また、

  • 「長らく採用から離れていたため、最近の採用市場や学生のリアルな動向をキャッチアップしたい」
  • 「どうしても社内向きになりがちな人事の視野を、他社の事例を聞いて広げたい」

といった率直な声も多く、開始直後から参加者同士の強い共感と熱量が生まれていました。

【第2部】事例共有|株式会社神戸デジタル・ラボ様

株式会社神戸デジタル・ラボ様より、自社の人材育成における課題と、組織的な育成体制構築に向けた具体的なお話を伺うことができ、「大変参考になった」とのお声を多くいただきました。

同社では設立以来、資格取得報奨金や書籍購入補助といった「個人のスキル獲得(技術力向上)」を支援する制度は充実していたものの、計画的に人材を育成する仕組みがなく、課題への対応が場当たり的になってしまうという実情がありました。

そこで、短期的なスキル獲得にとらわれず、「経営理念との接続」を意識した中長期的な視点での人材育成計画へと大きく舵を切ったプロセスが語られました。

■ 共通言語の構築とマネジメント層への支援

具体的な第一歩として、社内コミュニケーションの摩擦(助けを求めづらい、衝突を恐れる等)を解消するため、「対話をするためのマインドセット・心構え」の研修を実施し、社員間の共通言語と対話の土壌づくりを進められました。

また、現場をまとめる「チームオーナー(マネジメント層)」の負担軽減と支援を目的とし、社外メンター制度(1on1など)を導入。外部のプロとの対話を通じてマネジメントの気づきを得てもらう仕組みづくりは、同じく育成担当のリソース不足に悩む参加者から多くの関心を集めていました。

【第3部】事例共有|株式会社スリーエーコンサルティング

第3部では、弊社株式会社スリーエーコンサルティングより、自社の人事・教育に関する取り組みを共有しました。

教育体制の構築において、業務に必要な「スキル教育」と、会社の方向性を共有する「ビジョン教育」の“両輪”が必要不可欠であるという考え方が強調されました。

■ あえてプログラムを細分化し「達成感」を満たす工夫

参加者の関心を特に集めたのが、内定者・新入社員向けのスキル表の仕組みです。

スキル表の段階を単なる数字やグレードで表すのではなく、人気漫画の階級になぞらえて8段階に設定されています。

あえてプログラムを細かく細分化することで、新入社員が「一つクリアできた!」という小さな達成感を何度も味わえるように工夫されており、モチベーションを高く保ちながら楽しみつつ一人前へとステップアップできる非常にユニークな仕組みが紹介されました。

【第4部】交流タイム|現場のリアルな悩みを深掘り

後半は、テーブルごとに分かれての交流タイムを実施しました。

各グループでは、それぞれのフェーズや悩みに合わせた多岐にわたる対話が繰り広げられました。事例発表で挙がった「人材育成計画のロードマップ」や「ビジョン浸透の具体的な手法」を自社にどう落とし込むかといった話題を中心に、実務的な組織運営の深掘りが行われました。

対話の中では、単に新しい研修を導入するだけでなく、「異なるバックボーンを持つ社員全員が対話できる共通言語をどう作るか」「マネジメント層の負担をどう分散させるか」といった、現場の生々しい試行錯誤が共有されました。

「他社はどう動いているのか」「この規模なら何から着手すべきか」といった相談が飛び交い、予定時間を超えるほどの盛り上がりを見せた交流タイム。一人では解決が難しい悩みも、他社の事例を聞くことで次の一手が見えてくる——そんなマモリクラブ人事会ならではの温かくも熱量の高い時間となりました。

■参加者の声(一部抜粋)

  • 求めていた役職やポジションの方々とお会いできた
  • 各社の教育制度や理念浸透の手法について意見交換できた
  • 色んな方と出会え、事例発表も自社の参考になった

■まとめ

今回の人事会を通じて改めて共有されたのは、人材育成や教育制度は単なる「業務スキルの習得」にとどまらず、「会社の理念やビジョンを浸透させ、組織全体の底上げを図るためのもの」であるということです。

制度や研修を作るだけでなく、社員間の対話の土壌(共通言語)を育て、現場を支えるマネジメント層を支援する仕組みを並行して走らせることが、組織の成長には不可欠です。

正解のない組織づくり・人材育成というテーマに対し、他社の生々しい試行錯誤を直接聞き、自社の現在地を見つめ直す。そのプロセスそのものに大きな価値がある——。そんな気づきが、会場全体で共有された時間となりました。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

■今後の開催について

マモリクラブ人事会は、今後も毎月開催予定です。

ネットでは得られない、現場のリアルな声を共有し合い、
中小企業の「守備力」を高める場として、引き続き企画してまいります。

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