【中小企業向け】採用サイトに入れておくべき情報はこれだ!※チェックリストあり
優秀な経験者を採用したり、インターンで将来の新入社員と出会ったり——。一年中休みなく続く企業の採用活動に欠かせないのが「採用サイト」です。
大規模なリクルート専用サイトを立ち上げてSNSとも連携する場合から、コーポレートサイトの1ページに実装するケースまで、採用目標や予算に応じて、作り方もさまざま。
しかし、多くの採用担当者さんを悩ませるのが「いったい、採用サイトに何を載せたらいいの?」ということですよね。
そこで「マモリノジダイ」では、業種・地域の異なる“中小企業の採用サイト20社”のコンテンツを分析。
どんな採用サイトにも掲載されている必須項目と、さらに深く会社を伝え、サイトを充実させる項目、会社の個性を示すユニーク項目を25種のコンテンツ別に分類しました。
採用担当者さんが下調べするべき情報も記載した、便利なチェックシートもついています。ぜひダウンロードしてご活用ください!
【中小企業向け】採用サイトに入れておくべき情報はこれだ!チェックリストのダウンロードはこちら
目次
採用サイトのコンテンツは「理解」「共感」「行動」で考える
まず、採用サイトのコンテンツは大きく 「理解」「共感」「行動」 の3つの役割に分けて考えることができます。
- 理解:会社や仕事、制度を理解してもらう
- 共感:人や価値観、雰囲気に共感してもらう
- 行動:応募や説明会申込などの次のアクションにつなげる
採用サイトは、理解させ、共感させ、行動できる状態まで設計することで、もっとも効果を上げることができるのです。
理解させるコンテンツ
会社紹介、事業紹介、仕事紹介、福利厚生、FAQ、選考フローなどがこれにあたります。
求職者が「何をしている会社なのか」「どんな仕事なのか」「どんな条件で働くのか」を把握するための情報です。
共感させるコンテンツ
社員インタビュー、採用メッセージ、代表メッセージ、座談会、カルチャー紹介などが該当します。
求職者が「この会社の人や考え方に合いそうか」を感じ取るための情報です。
「共感していること」は、応募を得る絶対要件ではありませんが、自社の個性や魅力を打ち出したい中小企業や地方企業にとっては、極めて重要な情報発信になります。
行動させるコンテンツ
キャッチコピー、募集要項、エントリー導線、ブログ導線などがこれにあたります。
特に、採用サイトのトップで目を引くコピーや、応募ボタンへの導線は、情報を行動に変える役割を持ちます。
本記事では、これらの役割をもとに、採用サイトに入れるべきコンテンツの優先度と、制作前に集めるべき情報を整理しました。
掲載の優先度を「3つの採点基準」でチェック!
次に、採用サイトに「どんなコンテンツを入れるべきか?」。多種多様なコンテンツのなかから優先度を判断する評価基準を作りました。
採点ポイントは以下の【3項目】です。
- ページの見えやすい場所にある=露出度
- ページの階層の浅い部分にある=アクセス度
- 導入しているサイト数が多い=普及度
つまり、目立つ場所にあり、浅い階層でアクセスしやすく、多くの採用サイトで導入されているコンテンツほど優先度が高いという考え方です。
この3項目をそれぞれ【4点満点】で合計し、総合点で優先度を見ています。
採点基準はこちら。
1. 露出度(目立つ場所)の採点基準
- 4点:高(TOPやグローバルナビゲーション、ファーストビュー付近にあり、サイトを訪問したら必ず見える)
- 3点:中〜高(上層カテゴリ直下で見つけやすい)
- 2点:中(カテゴリ内や中段にある)
- 1点:低〜中 / 低(特集・読み物寄りで見つけにいく必要がある)
2. サイト内のアクセスしやすさ(コンテンツにたどりつくまでのクリック数)の採点基準
- 4点:非常にアクセスが容易(トップページに掲載されているか、1クリックで表示される)
- 3点:アクセスしやすい(2クリック程度)
- 2点:ややアクセスしにくい(コンテンツ一覧やカテゴリ経由が必要)
- 1点:かなりアクセスしにくい(3クリック以上かかる、またはサイトの隅など見えにくい場所にリンクがある)
3. 導入しているサイト数の採点基準
- 4点:多い(調査した20社のうち、80%以上)
- 3点:やや多い(50%以上)
- 2点:中程度(30%以上)
- 1点:珍しい(29%以下)
最高点は【3項目×4点=12点】になります。
それでは優先度別に見ていきましょう。
必須で入れたいコンテンツ(満点・12/12点)
まずは、採用サイトの基礎となる必須コンテンツです。
これらは調査したすべての採用サイトで目立つ位置に置かれており、上層ページにあり、導入率も高い内容です。
1. キャッチコピー・ボディコピー(12点・行動)
採用サイトのトップにあるメッセージです。
全サイトでキービジュアルの位置に置かれやすく、これがないと採用サイトが始まらないと言えます。
主には10〜30文字程度のキャッチコピーと、場合によってはそれに続く短い本文=ボディコピーが添えられます。
採用サイトのコンセプトを一言で言い切り、求職者に「このサイトを読みたい」と思わせる非常に重要な行動喚起の役割があります。
採用サイト担当者がこのキャッチコピーを制作する時に必要なのは、実はかなり広い情報です。
会社の強み、採用方針、事業の特徴、働く魅力など、言語化すべき情報すべてが材料になります。
2. 会社紹介・会社の強み(12点・理解)
会社概要、事業領域、強み、他社との違い、提供価値などを短時間で理解できるよう整理するコンテンツです。
トップページやナビ直下に置かれ、まず会社の全体像をつかませる役割を持ちます。
制作時には、会社概要、ビジネスの強み、競合との違い、地域とのつながりなどの情報を整理しておく必要があります。
3. 事業紹介(12点・理解)
会社がどのような事業で収益を上げ、どの市場で価値を提供しているかを説明します。仕事内容を理解する前提となる情報であり、ナビ上でも独立していることが多いコンテンツです。
事業一覧、サービス一覧、事業セグメント紹介、注力事業特集などが代表的なバリエーション。制作時に集める情報としては、主力事業、サービス内容、顧客、市場、収益の柱、事業の位置づけなどです。
4. 仕事紹介(12点・理解)
職種や部門ごとの役割、担当業務、1日の流れ、関わる相手、成果の出し方などを説明するコンテンツです。
求職者が自分の働く姿をイメージするために不可欠です。
制作時に集めるべき情報は、職種、業務内容、役割、1日の流れ、ミッション、関係部署、成果指標など。
お仕事図鑑、部門別紹介、業務フロー紹介、職種別ページなどの形で見せられます。
5. 募集要項(12点・行動)
新卒募集要項、中途募集要項、職種別募集一覧、ポジション別要項などの形で、応募に必要な情報として、どのサイトでも明確な導線が置かれていました。
集める情報は、募集職種、雇用形態、勤務地、給与、勤務時間、休日、応募条件、業務内容など。
応募に必要な要件を正式に記載するコンテンツであり、見せ方よりも、情報の正確性と更新性が重要です。
6. エントリー導線(12点・行動)
応募フォーム、マイページ、募集一覧、説明会申込、インターン応募などへつなぐリンクやボタンなどの導線です。
サイト内の情報を応募行動に変換するための役割を持ちます。
ヘッダー固定ボタン、フッターCTA、記事末CTA、職種別応募ボタン、新卒・中途分岐などが代表例です。
良い印象を具体的な行動に変える、成果に直結する重要な要素です。
充実させたいコンテンツ(11点~8点)
次に、採用サイトの説得力をもっと高めるコンテンツです。
必須ではないものの、多くのサイトで上層に近い場所に置かれ、エントリーを後押ししています。
7. 社員インタビュー(11点・共感)
会社への共感を生むために、とても効果的なコンテンツです。導入率も高く「採用サイトの定番」と言えます。
実際に働く社員の経歴、入社理由、仕事内容、やりがい、苦労、成長実感などを個人単位で紹介します。
若手社員、中堅社員、職種別、社員紹介一覧などの形があり、求職者が自分との相性や将来像を重ねやすくなります。
8. 働く環境・福利厚生(11点・理解)
勤務制度、福利厚生、休暇制度、リモート可否、働き方の特徴、育成支援などをまとめるコンテンツです。
条件面の比較で見られやすく、応募の最終判断に必要な安心材料になります。
9. FAQ(10点・理解)
選考、働き方、配属、研修、異動、制度利用などに関する「よくある質問」をまとめるコンテンツです。
情報不足による離脱を防ぎやすく、応募前の不安を解消しやすい定番項目です。
10. 採用メッセージ(10点・共感)
採用担当者から求職者に向けたメッセージ。会社が採用で重視していること、どんな人に来てほしいか、なぜ仲間を探しているのかを語るコンテンツです。
実は、採用サイトでは「社長」よりも「採用担当」のメッセージのほうが主役になる場合も多いことを知っていましたか? 採用担当は求職者が面接で実際に顔を合わせる、もっとも身近な相手です。先輩社員の立場として、現場の雰囲気を伝えやすいこともメリットです。
11. 数字で見る会社(10点・理解)
社員数、平均年齢、男女比、売上成長、拠点数、育休取得率などを図表やインフォグラフィックで示したコンテンツ。
とても導入率が高く、一目で会社の特徴を知りたい求職者に好まれています。
12. 社長・代表メッセージ(9点・共感)
経営者が、会社の方向性、価値観、採用への想い、将来の展望を語るコンテンツです。
経営視点から会社を理解しやすくなり、将来性の判断材料にもなります。「採用メッセージ」の露出度と導入社数は同程度。アクセスしやすさはわずかに低い結果でした。
13. 座談会・クロストーク(8点・共感)
複数の社員が同じテーマで会話し、仕事のリアル、チームの関係性、職場の雰囲気を自然体で伝えるコンテンツです。
ソロのインタビューに比べてやや制作コストがかかりますが、個人の言葉では見えにくいカルチャーや人間関係が伝わりやすいのが強みです。
14. キャリア形成・キャリアパス(8点・理解)
入社後の成長ルート、異動、昇進、専門性の深め方などを示すコンテンツです。
将来像が見えると、長く働く前提で応募を考えやすくなります。
15. 研修制度・育成制度(8点・理解)
新人研修、OJT、メンター、勉強会、資格取得支援など、入社後の成長を支援する仕組みを紹介します。
若手や未経験層に安心感を与えやすい内容です。
16. 選考フロー(8点・理解)
応募から面接、適性検査、内定、入社までの流れや所要期間を示すコンテンツです。
応募の見通しが立つことで、心理的ハードルを下げやすくなります。
17. オフィス紹介(8点・理解)
執務スペース、会議室、休憩スペース、設備、勤務地の雰囲気などを写真やツアー形式で見せるコンテンツです。働く場所の実感を持ってもらいやすくなります。
実は地方の中小企業にはとてもおすすめ。Uターン・Iターン型の求職者にぜひ打ち出すべき、地域で暮らすイメージを伝えられます。
18. カルチャー・価値観紹介(8点・共感)
会社が大切にしている考え方、行動指針、文化、チームの雰囲気、共通認識などを伝えるコンテンツです。条件面だけでは見えない相性を判断しやすくなります。
これも、共感を採用力に変える中小企業にとって大切にしたいコンテンツです。
差別化に効くユニークなコンテンツ(7点~3点)
ここからは、採用サイトの基礎が整ったあとに加えたい「独自性を出す」コンテンツです。
導入率はやや下がりますが、刺さる相手には強く効きます。
19. 求める人物像(7点・共感)
活躍しやすい人物の特徴、価値観、行動特性、スタンスなどを示すコンテンツです。
「この会社に自分が合いそうか」を判断しやすくなり、ミスマッチ応募を減らしやすくなります。少し注意したいのは、企業側からの「上から」なメッセージにならないこと。あくまで“共感”を軸にしましょう。
20. 新卒社員・若手社員のリアル(5点・共感)
入社直後の感想、ギャップ、最初の苦労、成長実感などを若手目線で伝えるコンテンツです。
新卒や若手層をターゲットに絞っている場合には、特に効果があります。
21. 職種別インタビュー(5点・理解)
営業、開発、企画、管理など、職種ごとに別の社員を立てて仕事内容やキャリアの違いを伝えるコンテンツです。
仕事内容が専門的でイメージしにくいB2B企業や、志望職種が明確な求職者に深く刺さりやすい形式です。
22. プロジェクトストーリー(5点・共感)
実際の案件や商品開発、導入事例などをもとに、チームがどのように仕事を進めたかを物語やレポートの形式で見せるコンテンツです。
仕事の具体性と面白さが伝わりやすい一方で、制作負荷は高めであることに注意しましょう。
23. 採用ムービー(4点・共感)
社員やオフィス、働く様子、説明会、対談などを動画で見せるリッチなコンテンツです。文章や写真だけでは伝わりにくい温度感を、短時間で伝えやすいのが魅力です。制作コストは高めです。充分に構成を練って制作を検討しましょう。
24. ブログ・オウンドメディア導線(3点・行動)
技術ブログ、オープン社内報、採用記事、社員ブログなど、継続的な情報発信へ誘導するコンテンツです。
興味を持った候補者が、さらに深く会社を知るための受け皿になります。
25. 診断・特集コンテンツ(3点・共感)
適職診断、カルチャーマッチ診断、特集記事、社員のホンネ企画など、回遊と印象形成を目的とした企画型コンテンツです。
採用サイトの基礎要件ではありませんが、差別化にはとても有効です。
マモリノジダイ編集部が見つけたユニークな採用コンテンツ
ユニークコンテンツは、その名の通り、個社それぞれの創意工夫にあふれています。オリジナリティ抜群で、尖った事例を紹介します。
退職者にインタビューを実施
専門商社の採用サイト。転職して別の仕事をしている元・社員に、在職中の思い出や学んだスキルを聞いています。この時代、転職は当然のことだと受け入れたうえで「退職した元・社員も仲間として応援する」「辞めた社員も自社の採用に協力してくれる」関係性を表現しています。学びが多くホワイトな環境を表現するために、まさかこんな方法があるとは...驚きの企画力!
社内あるある大公開
エンタメ系の遊戯機を製造するメーカーの採用サイト。キャラクターIPなどを扱うトレンド性が高いビジネスであるため、製造業でありながら若手層が非常に多いことが特徴です。「社内にオシャレすぎるエンジニアがいる」「遊技機の達人社員がいる」といった、この会社ならではの「あるある」をマンガ風に紹介するコンテンツを掲載し、「若手向きのクリエイティブで自由度が高いカルチャー」を表現。他社製造業と比較される採用市場において、明確な差別化に成功している好事例です。
採用担当者がサイト制作前に集めるべき情報リスト
最後に、これらのコンテンツを作るにあたって採用担当者さんが社内外から集める情報を紹介します。すぐに全ての情報を揃えるのは大変ですから、経営層や部署間とも協力しながら進めましょう。
会社・事業に関する情報
- 会社概要
- 事業領域
- 主力事業
- サービス内容
- 顧客
- 市場
- 収益の柱
- 競合との差別化
- 存在意義
- 今後の方向性
仕事に関する情報
- 職種
- 業務内容
- 役割
- 1日の流れ
- ミッション
- 関係部署
- 成果指標
- 必要スキル
- 職種ごとの違い
- キャリアの広がり
人・カルチャーに関する情報
- 入社理由
- やりがい
- 苦労
- 成長実感
- 社内の雰囲気
- 今後の目標
- 複数人の本音
- チームの関係性
- 価値観
- 行動指針
- 活躍人材の特徴
制度・環境に関する情報
- 勤務制度
- 休暇
- 手当
- 福利厚生
- リモート可否
- 働き方
- 研修内容
- OJT
- メンター制度
- 資格支援
- オフィス環境
- 設備
応募に関する情報
- 応募条件
- 給与
- 勤務地
- 雇用形態
- 勤務時間
- 休日
- 面接回数
- 提出物
- 所要期間
- 募集一覧
- マイページ
- 説明会申込導線
- インターン導線
- よくある質問
中小企業の採用サイトは「情報量」より「優先度」が大切
採用サイトで大事なのは、すべてを盛り込むことではありません。
中小企業では特に、工数や予算に限りがあるため「優先順位をつける」ことが採用サイト制作の第一歩です。
まずは、キャッチコピー、会社紹介、事業紹介、仕事紹介、募集要項、エントリー導線といった必須項目を整えること。
そのために採用担当者さんが社内とコミュニケーションをとって情報を収集するなかで、現場理解が進み「当社はこんな魅力を発信しよう!」と、より良い採用戦略が見つかることも多いのです。
採用サイト制作は、社内を活気づかせるきっかけにもなります。
ぜひ、マモリノジダイのチェックリストを活用して、求職者が 理解し、共感し、行動できるようにするための採用サイト制作をはじめてみてください。
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