【第13回マモリクラブ人事会レポート】人事・採用の「他社はどうしてる?」が気軽に聞ける交流会|3/18(水)東京開催分
2026年3月18日(水)、東京にて【第13回マモリクラブ人事会】を開催しました。
今回のテーマは、企業の独自性が問われる「福利厚生、社内制度」。
10名の方に参加いただきました。
「採用の現場で、会社の魅力を高めるためにどう活用すればいいか?」
「何が正しい福利厚生か正直わからない」
といった課題を持つ人事・管理部門の担当者が集まり、リアルな悩みや実践例を共有する時間となりました。
本レポートでは、当日の内容をダイジェストでお届けします。
■マモリクラブ人事会とは
「マモリクラブ人事会」は、人事・採用・労務の実務者同士が、他社の取り組みや最新情報を気軽に共有できる交流の場です。

参加者がネットでは得られないリアルな現場の知見を持ち帰り、会社の守備力強化につなげることを目的としています。
【第1部】自己紹介
ITエンジニアリング SES、システム開発、製造業、物流発送代行など、今回も多種多様なバックグラウンドを持つ皆様にご参加いただきました。
自己紹介の段階から、以下のような具体的な相談や「聞き出し」たいポイントが次々と共有されました。
「何が福利厚生の正解かわからない。他社で実際に評判がいい面白い話を聞きたい」
「小規模組織で、一体何ができるのか模索したい」
「採用力を高めるために、求職者に刺さる福利厚生の考え方を知りたい」
「他社はどんな福利厚生があるのか知りたい」
現場を動かす担当者ならではの「生の声」が飛び交い、早くも解決へのヒントを探る活気あるスタートとなりました。
【第2部】事例共有|株式会社ゼンビット様
第2部では、株式会社ゼンビット様より、エンジニア兼務という限られたリソースの中で構築された「福利厚生戦略」についてお話しいただきました。
同社では、従業員の定着率向上と企業としての魅力づくりを目的に福利厚生の整備を推進しています。一方で、「コストをかけられない」「管理工数を増やせない」といった制約の中で制度設計が行われている点が特徴です。
そのため、福利厚生の設計においては以下の3点を重視されています。
- 利用率100%を目指せる制度
- 手取りが増える制度(節税メリット)
- 組織づくりにつながる制度
また運用面では、「福利厚生の“味”を薄めない」ことを重視し、制度を増やしすぎないことや、定期的な見直し・入れ替えを行うことで制度の価値を維持している点も印象的でした。

具体的には、食事代補助(チケットレストラン)により年間約4万円の可処分所得向上を実現し、企業型DCの導入によって資産形成と社会保険料軽減を両立しています。特に企業型DCは中小企業での導入率が低く、差別化にもつながっています。
また、コーヒーやお菓子の提供、人数に応じて補助額が増える社員飲み会制度など、社員同士のつながりを促進する仕組みも取り入れられています。
一方で、制度は「増やす」のではなく「磨く」ことを重視しています。資格取得支援や技術書購入制度は、利用率や業界特性を踏まえて廃止し、制度の入れ替えを前提とした運用を行っています。
社員・応募者へのヒアリングからは、「食事代補助」や「企業型DC」といった手取りに直結する制度の評価が特に高く、福利厚生においても実利の重要性が示されました。
【第3部】事例共有|株式会社スリーエーコンサルティング
第3部では、弊社株式会社スリーエーコンサルティングより、従業員の自己実現を支援し、採用ブランディングの強い武器となっている事例を共有しました。

紹介したポイントは以下の通りです。
- 有給休暇消化率100%の仕組み
- 親孝行制度
- 夢ブック、100リストの作成
特に注目を集めたのは、社員のプライベートや家族を大切にする姿勢を仕組み化した「親孝行制度」です。また、やりたいことを100個書き出す「100リスト」は、1つ達成するごとにインセンティブを出すことで、社員のモチベーション維持と自己成長を会社が本気で応援する文化を象徴しています。
これらの取り組みは、福利厚生表彰・認証制度「ハタラクエール」での受賞にもつながっています。同制度は、厚生労働省や経済産業省、日本商工会議所などが後援する公的性の高い表彰制度であり、福利厚生に積極的に取り組む企業としての信頼性を裏付けるものです。
その結果、採用の場においても「社員を大切にしている企業であることが伝わる」と、候補者への強力なアピール材料となっている実例が紹介されました。
【第4部】交流タイム|制度の“裏側”と“運用”を深掘
後半の交流タイムでは、事例発表を受けた具体的な運用ノウハウや、各社の悩みにフォーカスした対話が行われました。
- エンジニアに本当に喜ばれる制度とは?(SES・開発会社特有の悩み)
- 家族へのギフトカード贈呈(1万円)に対する社員と家族のリアルな反応
- 制度を形骸化させないためのアナウンスの工夫
- 評価制度と福利厚生をどう組み合わせてエンゲージメントを高めるか
「他社はどう動いているのか」「その規模なら何から着手すべきか」といった相談に対し、参加者同士が自身の失敗談も含めてオープンに語り合う姿が印象的でした。一人では「これでいいのか」と悩み続けてしまうことも、他社の視点が入ることで「自社の強み」として再認識できる、熱量の高い時間となりました。

■参加者の声(一部抜粋)
- 福利厚生に関する具体的な事例を学ぶことができ、大変参考になりました
- 事例紹介と交流会のバランスが良く、非常に有意義な時間でした
- 交流の時間では、他社の取り組みや実務の悩みについて幅広く意見交換ができました
- どのような福利厚生が実際に効果的なのかを知ることができました
- 自身のテーマについて深く話すことができ、有意義でした
- 参加者同士の交流が活発で、楽しく参加することができました
■まとめ
今回の人事会を通じて浮き彫りになったのは、福利厚生とは単なる「バラマキ」ではなく、「会社から社員へのメッセージ」であるということです。
リソースを集中させて実利を取るのか、体験を通じて絆を深めるのか。手法は違えど、共通していたのは「社員の幸せを願う解像度を高めること」の重要性でした。正解のない組織づくりにおいて、他社の試行錯誤を「自社の文脈」に落とし込むプロセスこそが、マモリクラブ人事会の醍醐味であると改めて感じる開催となりました。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
■今後の開催について
マモリクラブ人事会は、今後も毎月開催予定です。
ネットでは得られない、現場のリアルな声を共有し合い、
中小企業の「守備力」を高める場として、引き続き企画してまいります。
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