【第19回マモリクラブ人事会レポート】人事・採用の「他社はどうしてる?」が気軽に聞ける交流会|6/23(火)大阪開催分
2026年6月23日(火)、大阪にて【第19回マモリクラブ人事会】を開催しました。
今回のテーマは、「離職対策・人材定着」。
12名の人事担当者が集まり、熱気に包まれた場となりました。
激化する人材獲得・定着市場において、「いかに離職を防ぎ、自社にマッチした人材に長く活躍してもらうか」。日々そんなリアルな課題に向き合う人事・実務担当者が集まり、各社の具体的な取り組みや本音の悩みをもとに活発な意見交換が行われました。
本レポートでは、その内容をダイジェストでお届けします。

■マモリクラブ人事会とは
「マモリクラブ人事会」は、人事・採用・労務の実務者同士が、他社の取り組みや最新情報を気軽に共有できる交流の場です。

参加者がネットでは得られない現場の知見を持ち帰り、会社の守備力強化につなげることを目的としています。
【第1部】自己紹介
教育研修事業やDX・AIコンサル、クリエイティブ制作、専門商社、大規模修繕工事、ホテル・アミューズメント・飲食店運営、防犯機器開発、決済システムの開発・運営などといった、今回も多種多様なバックグラウンドを持つ皆様にご参加いただきました。

自己紹介では、各社の現状や課題感、今回の参加目的が具体的に語られました。
「ひとり人事として他の企業がどのように人事を進めているか、人材定着の他社事例を詳しく知りたい」「総務に所属しているが、新入社員の教育(特にOJT)や育成をどのように進めるべきか悩んでいる」「メンバーの年齢層が幅広いため、従業員同士の接し方や既存の従業員へのアプローチについて他社の話を聞きたい」
などの声が挙がり、ひとり人事や兼務担当者ならではのマルチタスクの苦悩から、採用後の育成・定着、さらには新規サービスの開発に紐づく育成課題まで、人事業務のあらゆるフェーズにおける本音の悩みが共有される場となりました。
【第2部】事例共有|株式会社TM,C様
株式会社TM,C様より、優秀な人材が長期的に活躍するための「人材定着(離職防止)」のメカニズムが共有されました。
単なる「守り(辞めさせない)」の施策から、メンバー自らが「留まり活躍し続けたい」と思える組織へ昇華させるための要諦が、実効フレームワークに沿って解説されました。

離職の要因となる「諦め」と心の距離
人が辞める直前には「どうせ分かってくれない」という諦めがあり、会社や上司との間に心の距離が生まれていることが指摘されました。この距離を縮めるアプローチが定着の鍵となります。
上司の自己理解を深めるマネジメント
人事総務担当者がカオスタンプを用いたツールで社員の本音を引き出そうとした事例を紹介。当初は表面上は親身に聴きつつも、腹の中では「それくらいで落ち込むな」と怒りを感じていた(本人は無自覚)経験から、上司自身が自己理解を深めて自身の「不機嫌」に向き合うことの重要性が示されました。
退職者ゼロを実現した実践事例
上司側が自身のイライラや感情に気づくことで、部下の本音や不機嫌に無理なく寄り添えるようになり、結果としてこの5年間で退職者ゼロを達成したという、非常に説得力のある実践事例が共有されました。
【第3部】事例共有|株式会社スリーエーコンサルティング
第3部では、当社スリーエーコンサルティングより、マモリノジダイで実施した調査レポート「辞める理由より辞めない理由」について共有させていただきました。

データから見る「退職のきっかけ」と若手の本音
調査では、60%以上の社員が「一度は辞めたいと思ったことがある」と回答。一方で、働き続ける理由は「転職が面倒」「人間関係が悪くない」「同じような条件の場所が見つからない」といった消極的なものが多く、なあなあで続けている現状が浮き彫りになりました。
退職のきっかけとしては、給与水準や人間関係のトラブルに加え、「キャリアが頭打ちになる不安」が挙げられました。
特に若手は「3年に1回はレベルアップ(出世など)したい」という強い欲求を持っています。同世代との飲み会などで「リーダーを任された」「給料が上がった」という話を聞くことで自社とのギャップに悩み、離職の引き金になりやすいため、企業側が3年に1回「何かレベルアップしている」と言える状態や仕組みを作ってあげることが重要であると解説されました。
【第4部】交流タイム|実務に落とし込むヒント交換
交流タイムでは、事例共有で得た内容をもとに、自社にどう落とし込むかという視点でのディスカッションが活発に行われました。
「定着というテーマありきのフリートークだったため、非常に話が弾んだ」「開始1時間で多数の有益な情報が得られた」といった声が飛び交い、熱気に満ちた情報交換の場となりました。
また、「もっと色々な方とお話ししたいので、席替えはばんばんしましょう!」といった次回への前向きな要望も挙がりました。

特に盛り上がりを見せたのは、「現場マネジメントにおける本音の引き出し方」と「若手のキャリア頭打ち感への対策」についてです。
「評価面談の場だけでキャリアを語るのではなく、日常の不機嫌のサイン(カオスタンプ等)にどう気づき、上司が無理なく声をかけるか」「採用や采配といったドライな話にとどまらず、既存の従業員への接し方や、幅広い年齢層のメンバー同士のコミュニケーションをどう仕組み化するか」といった、明日から実践できるリアルな運用方法について活発に意見が飛び交いました。
■参加者の声(一部抜粋)
- 事例も勉強になりましたし、交流会も質が高くて満足です!
- 前回に続き、他社担当者様との意見交換ができ有意義な時間となりました。
- テーマありきのフリートークタイムでとても話が弾みました。リラックスして臨めました。
■まとめ
第19回目となった今回のマモリクラブ人事会は、「離職対策・人材定着」という、多くの企業が直面する重要なテーマについて深く掘り下げる貴重な機会となりました。
株式会社TM,C様から共有された「上司自身の自己理解を深めるマネジメント」という視点は、参加された人事担当者の皆様にとって大きな気づきとなりました。 ただ人を「辞めさせない」ための環境づくりにとどまらず、上司自身が自分の感情に向き合い、部下の本音に無理なく寄り添いながら強固な信頼関係を築くことこそが、次世代の組織づくりにおける本質であると改めて再認識されました。
ネット上の情報だけでは解決できない、実務担当者同士だからこそ分かち合える生々しい悩みや成功事例の共有は、参加された皆様にとって自社の「守備力強化」に向けた大きな一歩となったはずです。
マモリクラブ人事会は、今後も実務者の皆様に寄り添い、共に課題を解決していくための有益な交流の場を提供し続けてまいります。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
■今後の開催について
マモリクラブ人事会は、来月も開催予定です。
ネットでは得られない、現場の声を共有し合い、
中小企業の「守備力」を高める場として、引き続き企画してまいります。
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