【第21回マモリクラブ人事会レポート】人事・採用の「他社はどうしてる?」が気軽に聞ける交流会|7/21(火)大阪開催分
2026年7月21日(火)、大阪にて【第21回マモリクラブ人事会】を開催しました。
今回のテーマは、「人事採用×生成AI」。
システム開発やSaaS、Web・デジタルマーケティング、大規模修繕・リフォーム施工、エレベーター等製造・保守、人材紹介・派遣、経営研修・教育、不動産アライアンス、金融・保険、アミューズメント・飲食など、今回も多種多様なバックグラウンドを持つ皆様にご参加いただきました。
激化する人材獲得市場において、「いかに生成AI等のテクノロジーを武器に採用を効率化し、自社に真にマッチした人材を見極めていくか」「人事部に直結するGPTやGeminiの具体的な実務活用やガバナンス体制をどう構築するか」という、日々そんなリアルな課題に向き合う人事・実務担当者同士が集まり、各社の具体的な取り組みや本音の悩みをもとに活発な意見交換が行われました。
本レポートでは、その内容をダイジェストでお届けします。

■マモリクラブ人事会とは
「マモリクラブ人事会」は、人事・採用・労務の実務者同士が、他社の取り組みや最新情報を気軽に共有できる交流の場です。

参加者がネットでは得られない現場の知見を持ち帰り、会社の守備力強化につなげることを目的としています。
【第1部】事例共有|株式会社インゲージ様
第1部では、株式会社インゲージ様より、自社における生成AI活用のリアルな実践例と「人とAIの共存」に向けた考え方が共有されました。
1. 人事・労務現場でのAI活用ポイント
- AI=「優秀な新入社員」 AIを使いこなすには「優秀な新入社員」として扱い、適切な背景情報やプロンプトを用いて言語化して指示を出すことが重要であると解説されました。
- 社内での具体的な活用例
- 採用スクリーニング・面接準備:応募者の情報から、面接で深掘りすべきポイントや質問事項をAIで整理。
- ディープリサーチ(市場調査):競合・業界の決算情報などをAIにクロールさせて集約。
- 勤怠確認の自動化:労基法や社内制度に合わせたチェック処理の効率化。
2. 「AI」と「人間」の役割分担・共存
- AIが得意なこと:定型作業の簡素化、情報の集約、無難でリスクの少ない正解の提示。
- 人間が担うべきこと:
- 0から1を生み出す創造性。
- 面接や対話での「熱量」「感情(非言語コミュニケーション)」の伝達や、相手の本音を引き出すこと。
- リスクを考慮した上での経営・事業的な決断。
「人事にしかできない『人と向き合う作業』に集中するために、それ以外の業務をAIで効率化・簡素化していくべきである」というテーマで締めくくられました。

【第2部】事例共有|スリーエーコンサルティング
第2部では、弊社スリーエーコンサルティングより、実務で差がつく3つのAI導入事例と、採用選考における意思決定の重要性が提示されました。
1. 採用業務を改善する3つのAI導入事例
- 履歴書・職務経歴書解析の高度化:応募者のペルソナ適合度をスコア化・要約。年齢や性別などの属性にとらわれないスキルベース評価により、見落としがちな優秀層を発掘。
- 面接動画・会話ログの自動解析:発話内容のキーワード分析やポジティブ度、回答の一貫性を可視化・要約。面接官ごとの評価のばらつきを防止し、スピーディな情報共有を実現。
- 募集要項の自動作成:求めるペルソナを入力することで、ターゲットに響く文章パターンを短時間で作成。ゼロから作成する時間を削り、メッセージの磨き上げに注力。
2. 「AIに意思決定を委ねない」――尖った異能を排除しない注意点
AIは過去の成功データの延長線上で判断を行うため、組織にパラダイムシフトを起こすような「会社を変える異能な人材(尖った人材)」を「不適合」と機械的に排除してしまうリスクがあります。だからこそ、最終判断は必ず人間が行わなければなりません。
3. 効率とエモーションを両立する「人間とAIの役割分担」
- 書類選考:【AI】がデータ処理と適合度判定を行い、【人間】が潜在能力や化ける要素を発見。
- 面接・評価:【AI】が会話ログ等の客観的データを提示し、【人間】が対話を通じてカルチャーマッチを判断。
- 最終決定・内定:【AI】が個別最適化された条件提示文を作成し、【人間】が覚悟を持って最終決定を下し、「一緒に働きたい」という生の熱意を伝達。
- 人事サポート「ヒトコミ」:年間36万円で採用・人事・労務の課題をサポートする自社サービスを紹介。

【第3部】立食フリー交流タイム
事例共有の後は、参加者同士による交流タイムへと移りました。 これまではグループに分かれての着席ディスカッションの後にフリー交流という流れでしたが、今回は、事例共有の直後から「立食でのフリー交流タイム」をスタート!
テーブルの枠を取り払い、より自由でフランクに動き回れる空間となったことで、会場の熱気は一気に最高潮へ。第1部・第2部で共有された「AI活用と人間の役割分担」というテーマを自社にどう落とし込むか、お酒を片手に実務レベルでの具体的なアイデアやヒントが縦横無尽に交わされました。
「AI選考における『尖った人材』の見極め方」や「効率化によって生まれた時間の活かし方」など、同じ「人事採用×生成AI」というテーマに向き合う同志だからこそのリアルな本音トークがあちこちで花開いていました。
今回の新しい試みに対しては、参加者の皆様からも大変嬉しい反響をいただいています。
- 「前回より圧倒的に話しやすくてよかったです!」
- 「他社の方とじっくり話せる交流の時間が長くて大満足でした」
- 「これまでのイベントで今回の形式が1番よかった!是非またこのスタイルでやってください!」

■参加者の声(一部抜粋)
- 他社の人事担当者の皆さんと率直に情報交換ができ、とても刺激になりました。採用だけでなく育成にも応用できそうなヒントがあり、社内でも活用を検討したいと思います。
- フランクな場につき自社の困りごとを話しやすく、実際に自社で活かせそうな情報を得られました。
- 初参加の方ともお話しでき、人脈が広がって良かったです!
- 交流会自体、初めての参加でした。皆さんいい人ばかりで、たくさんお話できました。
■まとめ
第21回目となった今回のマモリクラブ人事会は、「人事採用×生成AI」という、急速に変化する時代の最先端テーマについて深く掘り下げる貴重な機会となりました。
インゲージ様・スリーエーコンサルティングより共有された「人間とAIの適切な役割分担」という視点は、参加された人事担当者の皆様にとって大きな気づきとなりました。AIによって書類選考や面接分析、業務効率化を徹底的に進めながらも、本当の価値は単なる時間短縮ではなく「生み出した時間で候補者という『人間』と真摯に向き合うこと」。そして、最終決定やカルチャーマッチの見極めには、人事自身が「覚悟と熱意」を持って向き合うことこそが、次世代の採用活動における要諦であると改めて再認識されました。
また、ネット上の情報だけでは解決できない、「AIをどこまで信じるか」「効率化で浮いた時間をどう活かすか」といった実務担当者同士だからこそ分かち合える生々しい悩みやアイデアの共有は、参加された皆様にとって自社の「採用力強化」に向けた大きな一歩となったはずです。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

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