【第18回マモリクラブ人事会レポート】人事・採用の「他社はどうしてる?」が気軽に聞ける交流会|6/18(木)東京開催分

2026年6月18日(木)、東京にて【第18回マモリクラブ人事会】を開催しました。
今回のテーマは、「離職対策・人材定着」。

過去最大の21名の人事担当者が集まり、熱気に包まれた場となりました。

激化する人材獲得・定着市場において、「いかに離職を防ぎ、自社にマッチした人材に長く活躍してもらうか」という、 日々そんなリアルな課題に向き合う人事・実務担当者同士が集まり、各社の具体的な取り組みや本音の悩みをもとに活発な意見交換が行われました。

本レポートでは、その内容をダイジェストでお届けします。

■マモリクラブ人事会とは

「マモリクラブ人事会」は、人事・採用・労務の実務者同士が、他社の取り組みや最新情報を気軽に共有できる交流の場です。

参加者がネットでは得られない現場の知見を持ち帰り、会社の守備力強化につなげることを目的としています。

【第1部】自己紹介

IT・システム開発やDX支援、人材派遣・紹介、設備工事、ホテル・レストラン運営、さらには自転車シェアリングやスポーツコンサルティング、教育・療育支援など、今回も多種多様なバックグラウンドを持つ21名の皆様にご参加いただきました。

自己紹介では、各社の現状や課題感、今回の参加目的が具体的に語られました。

「管理部で採用から育成、経理まで何でもこなしているが、採用後の定着や教育の仕組み化をどう進めるべきか」
「リモート環境下でのフォローが難しく、メンバーが何を考え、どんなキャリアを歩みたいのかが見えづらいため、どう定着率を上げるか悩んでいる」
「若手社員の中に『管理職になりたくない』という人が多く、モチベーション向上やキャリアアップの支援、管理職の定義そのものの見直しが必要だと感じている」
「面接の段階から、自社で活躍できる人材をどう見極め(目利きし)、入社後の評価や報酬制度をどう上手く回していくか他社の事例を知りたい」
「休職者の復職支援において、他社がどのような課題を抱え、どういったアプローチを行っているか情報交換したい」

などの声が挙がり、ひとり人事や兼務担当者ならではのマルチタスクの苦悩から、採用後の育成・定着、さらにはキャリア支援や休職対応まで、人事業務のあらゆるフェーズにおける本音の悩みが共有される場となりました。

【第2部】事例共有|株式会社ターニングポイント様

株式会社ターニングポイント様より、優秀な人材が長期的に活躍するための「人材定着(離職防止)」のメカニズムが共有されました。
単なる「守り(辞めさせない)」の施策から、メンバー自らが「攻め(留まり活躍し続けたい)」と思える組織へ昇華させるための要諦が、実効フレームワークに沿って解説されました。

「守り」から「攻め」へ変える3大リテンション・ドライバー

「人は会社を辞めるのではない、上司との関係性で辞めることを決める」という前提のもと、信頼関係を築く関係的リテンション、未来を描かせる成長的リテンション、納得感のある評価や環境を整える制度的リテンションの3つを土台とすることの重要性が示されました。

孤立を防ぐ「入社後90日」の関わりと、本音の可視化

「定着は入社後90日で決まる」とし、初期のオンボーディングを強化。
「いつでも相談して」と待つのではなく、「週3回、16時から30分間」といった具体的な相談枠を上司側から確保するメンタリングの工夫が紹介されました。
また、退職時やサーベイを通じて、建前ではない「本音」を引き出すことが組織改善への第一歩となります。

繋がりを強化する社内コミュニケーションと管理職の変革

1on1スキルの向上はもちろん、ジェネレーションギャップを埋める施策として、プライベートの気づきをシェアし合う「グッドアンドニュー(Good & New)」の導入など、離職の防波堤となる関係性の築き方が提案されました。

リアルタイムなフィードバックと成長機会の投資

評価制度の納得感を高めるため、半年に一度の面談でダメ出しをするのではなく、商談直後などの「その場での細かいフィードバック」の徹底を推奨。
また、入社3〜4年目のモチベーション低下に対しては、外部研修などの成長機会を積極的に投資することが有効です。

たとえ経営陣が離職を「仕方のないこと」と諦めていたとしても、人事担当者自身が「離職を食い止める」という高い熱量を持つことが重要です。社員と真摯に向き合い、目指すべき組織の未来を直接の対話で示し続けることの大切さを訴え、締めくくられました。

【第3部】交流タイム|実務に落とし込むヒント交換

事例共有の後は、参加者同士によるディスカッションと交流タイムが設けられました。
各テーブルでは、ターニングポイント様のフレームワークを自社にどう落とし込むかといった、実務レベルでの具体的なアイデアやヒントが活発に交わされました。

特に盛り上がりを見せたのは、「現場マネジメントの変革」と「リアルタイムなフィードバックの仕組み化」についてです。
「評価面談の場だけでフィードバックをするのではなく、日常の業務直後に声をかけるための仕組みをどう作るか」「上司側から定期的な相談枠を開放する取り組みを、忙しい管理職にどう浸透させるか」といった、明日から実践できるリアルな運用方法について意見が飛び交いました。
また、ジェネレーションギャップへのアプローチとして紹介された「グッドアンドニュー(Good & New)」を「次回の社内ミーティングから早速試してみたい」という声も多く聞かれ、終始熱気に満ちた情報交換の場となりました。

■参加者の声(一部抜粋)

  • ターニングポイント様のお話を聞き、「何人辞めるかでは無く、誰が辞めるか」にフォーカスしようと思いました。
  • ネットでは得られない他社の人事の方々のリアルな声を知ることができ、より具体で情報交換をすることができました
  • すごく面白い方と組織開発や定着支援などのテーマを語ることができました

■まとめ

第18回目となった今回のマモリクラブ人事会は、「離職対策・人材定着」という、多くの企業が直面する重要なテーマについて深く掘り下げる貴重な機会となりました。

株式会社ターニングポイント様から共有された「守りから攻めへの転換」というリテンションの視点は、参加された人事担当者の皆様にとって大きな気づきとなりました。
ただ人を「辞めさせない」ための環境づくりにとどまらず、上司との強固な信頼関係を築き、本人が「ここで成長し続けたい」と思える未来を提示することこそが、次世代の組織づくりにおける本質であると改めて再認識されました。

ネット上の情報だけでは解決できない、実務担当者同士だからこそ分かち合える生々しい悩みや成功事例の共有は、参加された皆様にとって自社の「守備力強化」に向けた大きな一歩となったはずです。
マモリクラブ人事会は、今後も実務者の皆様に寄り添い、共に課題を解決していくための有益な交流の場を提供し続けてまいります。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

■今後の開催について

マモリクラブ人事会は、来月も開催予定です。

ネットでは得られない、現場の声を共有し合い、
中小企業の「守備力」を高める場として、引き続き企画してまいります。

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